元早稲田の先輩(←ニュートリノ振動の研究をされてた)、現NTTの基礎研で音声認識の分野で活躍されるW氏が東北大の研究会に参加するついでに遊びに訪れてくれた。

台風が近づいているというのに晴れ男っぷりを発揮され、ほとんど晴れに近い天候の中、塩釜の寿司を食い、松島でずんだ餅を食い、夜は愛子の居酒屋で酒を飲む。

いつも早稲田ではいじめられながら育ってきた(例えば朝の弱い自分を鍛えるためか?、朝7時くらいにやってた「おじゃる丸」(←NHKのアニメ…Wさんのお気に入りのアニメである…)を見ることを強制(←大学で確認テストが行われる…)し、おじゃる丸の色々なキャラクターの声の物真似をさせられたり、その他もろもろ)が、実はとてもよい先輩なのである。

このたびも研究のアドヴァイスなり色々と激励をいただき誠に有益な一日をすごさせていただいた。中でもここにとどめておきたいほど学んだこと:

局所最適解に陥るな! => しっかりと羽目をはずせ!

解説:W氏によると、研究の答えはあらゆるところに隠されており、それは言うならば波打つ縄のようなものであってその縄のいたるところの窪みに答えが在るのである(理系の方は極値をたくさん持つ関数を想像していただけるとよい)。中でも我々が目指す奥の深い重要な真実はそのような窪みの中でも特に深く大きなものである。

さて、我々が研究をするにあたり、極度に集中し続けることによってそのような窪みを探すことは可能であるが、そうして見つかるのは近場にある窪みであり、いくら集中をし続けていてもその窪みの底に漸近し続けるだけであり、それがたいした結果でない場合は全くの浪費に終わる可能性がある。我々が本当に目指す大きな窪みに至るためには、ロジックを超越するジャンプをどこかでする必要があり、そのためには集中はいつも切らねばならない。
=>あまり集中し続けるのではなく、研究とは異なることを大いにやって羽目をはずさなくてはならないのである。

そういうわけで、自分は大いに励まされながらまた日々の研究を続けていく自信を取り戻すのであった。





(このBlogをW氏が見る可能性を加味してなるべくW氏を称える内容にしたなんてことはありえませんです。本当に。

いつも最終的に心身共々死に至る自分をねぎらい励ましてくれる暖かい先輩です。)